ガンバレ ヒカル!!
掃除用具を片付けて、雑誌を読みながらコーヒーを飲んでる廉さんの隣に座った。
「あの…、昨日はありがとうございました」
廉さんはコーヒーカップをコトッとテーブルに置いてこっちを見た。
え!?
何!?
ちょっ…えっ!?
廉さんの顔がどんどん近付いてくる。
これはまさか!?なんて思い込んでしまって、おもいっきり目を瞑ってしまった。
そろそろ…のはずなのに何も起こらない。
ぎゅっと瞑っていた目をそっと開けてみると、目の前には廉さんの大きな手。
手!?
「いでっ…」
考える暇もなく、長い指でデコピンされた。
「朝から変な事考えてんじゃねぇよ。ブサイク」
コーヒーカップを持って廉さんは席を立った。
赤くなったおでこをさすりながらも、アタシの顔は緩んでいた。
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