ガンバレ ヒカル!!

用意を済ませた廉さんが、コーヒーを持ってアタシの向かいに座った。



「おはようございます…」


「おはよう」



もう気まずいったらありゃしない。



店長はどっか行っちゃうしさ。



しかも朝の廉さんは機嫌が悪いから余計に。



今月発売されたばかりの雑誌を片手に、コーヒーを飲んでる姿なんかは何とも様になってて。



いつも厳しくって怖い廉さんに、悔しいけどカッコイイって思っちゃってる自分もいる。



こんな事を思ってしまってる事を、嘘をついても健ちゃんには絶対に言えない。




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