ガンバレ ヒカル!!
まずは1個目、2人共セーフ。
「我慢してんじゃねぇだろうなぁ」
「余裕ですよ」
そして2個目3個目と進んでいって残り2つ。
選ぶのはアタシ。
「ほ〜ら、どうした?早く選べよ。運次第なんだろ?」
「そんなにせっかちにならないでください」
アタシが真剣にどっちにするか悩んでいると、
「おせぇよ!食え」
廉さんが選んだたこ焼きを口の中に放り込まれた。
「よく噛んで味わえ」
どんどん噛んでいくうちに、鼻がツンとする嫌な匂いが…。
アタシの目はみるみるうちに涙目になって、こらえるので精一杯。
「真山、どうした?顔が変だぞ?ごめんなさいするか?」
アタシは首を横にブンブン降って拒否。
でも我慢の限界が…。
「ぶはっっ!水!水!」
当然水なんかテーブルにある訳もなく、残っていたカクテルを口の中に一気に流し込んだ。
「おぉ!なかなかいい飲みっぷりだな」
「誰のせいだと思ってるんですか!」
「たこ焼きだ」
さっきの一気飲みであっという間に赤くなった顔。
酔いも回ってくるけど、今のアタシには関係なかった。
「さぁ、廉さん。次いきますよ」
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