ガンバレ ヒカル!!
なんだかフワフワして気持ちがいい。
何とも言えない寝心地。
「……い!おい!真山、起きろ!」
「ふぇぇ…?」
無理矢理起こされ目覚めたアタシは、廉さんの背中にいた。
酔っているせいか拒否する事もなく、その心地よさにまた酔ってしまいそう。
「鍵開けろ。お前んちだ」
そう言われても体に力が入る訳がなく、
「鞄の中です。廉さん…開けてください」
「ったく、しょうがねぇなぁ」
なんて言いながらも、廉さんは優しい。
ベッドに寝かせてくれて、グラスについだ水を持ってきれくれた。
「ほら、飲め」
「すいません…」
「じゃあもう行くぞ?1人で大丈夫…」
「待って…。…かないで」
「え!?」
「行かないで…」
「ったく、世話の焼ける奴だ」
アタシ自身、信じられない発言。
廉さんが仕事場の先輩でも、なぜか今はそばにいて欲しい。
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