ガンバレ ヒカル!!

廉さんも意外としんみりしてた。



「真山でも浴衣ぐらい着たいだろ」


「そりゃあ…、ってアタシでもってどういう意味ですか?」


「着せてやろうか、浴衣」


「え!?何ですか?」


「着せてやろうかっつってんの」


「廉さんが?アタシに?」

「そうだよ。他に誰がいんだよ」


「え〜…。廉さん、まさか…」



アタシは両手で胸元を抑え、怪しげな表情で廉さんの方を見た。



「バカじゃねぇの?誰もお前に欲情なんてしねぇよ」


「きっつ…。アタシでも傷付くんですからね?」


「さぁ、残りの予約気合い入れんぞ」


「ちょっ…アタシの話し聞いてるんですか?」



アタシは、腕をブンブンと振り回している廉さんの後を追った。




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