ガンバレ ヒカル!!

それからも散々からかわれながら食べていると店長がやってきて、



「みんな食べたら自由時間だから好きなように過ごしてね」



そう言ってくれたから、アタシは雪菜さんと水着に着替えて砂浜をブラブラしてた。



「なんかヒカルちゃんが羨ましいよ。今すっごく楽しいでしょ」


「まぁ、楽しいですけど変な緊張感もありますよ。気持ちがバレちゃったらマズいし」


「どうして?」


「仕事の立場上、好きになっちゃいけないような気がするんです。アタシはまだ見習いだし、廉さんはアタシの教育係りみたいなもんだし」


「禁断の恋だ。なんか教師と生徒みたいだね」


「ちょっと違う風に言ったら。だから、これ以上好きにならないようにセーブしてるつもりなんですけど」


「なんか難しいね…」



自分では気付かないフリしてるけど、実際はすっごく好き。



でも感情に出すことはダメなんだ。




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