茜色―菜の花畑―
(…そうか、茜だったんだ………)
ちくしょう!運命の出会いじゃね!?とかちょっとでも思ってしまった自分が恥ずかしい!
(あたしのときめき返せ!)
『はいっ』
「どーも。」
『やっぱり憂菜だねー。』
「は?」
(こいつ遂にボケだしたか?)
と心の中で思っていると
『いやあ愛想悪いなぁと思って。笑』
「いいお世話だよ!」
むかつく言葉が返ってきた
笑ながらだったから余計にむかついた。
あたしと茜は幼なじみだ。ちっちゃい頃からよく遊んだ。でも名前を知ったのは物心ついてきた頃だった。