茜色―菜の花畑―





(…そうか、茜だったんだ………)


ちくしょう!運命の出会いじゃね!?とかちょっとでも思ってしまった自分が恥ずかしい!



(あたしのときめき返せ!)



『はいっ』

「どーも。」

『やっぱり憂菜だねー。』

「は?」


(こいつ遂にボケだしたか?)
と心の中で思っていると


『いやあ愛想悪いなぁと思って。笑』

「いいお世話だよ!」
むかつく言葉が返ってきた
笑ながらだったから余計にむかついた。




あたしと茜は幼なじみだ。ちっちゃい頃からよく遊んだ。でも名前を知ったのは物心ついてきた頃だった。





< 4 / 14 >

この作品をシェア

pagetop