茜色―菜の花畑―
―鴻上茜―
(コウカミ アカネ)
これがさっき鞄の中身をぶちまけたやつの名前だ。
時々うっとうしいのだが何故か憎めない。
「いやー久しぶりだねー。」
『さっきもその話しなかったっけ?ボケだした?』
「………!!」
『憂菜、短気は損気だよ?』
「あんただけには言われたくない!」
『えー…俺、紳士みたいに優しかったろ?今。』
「どこが。」
そう、こいつは茜という可愛らしい名前でありつつ、わりとかっこいい男の子だったりする。
しかもあたしのタイプときた。