茜色―菜の花畑―





(昔はちっちゃくて可愛かったのにな…)

いや、今も十分可愛いのだが…!



『ん?どしたの?憂菜?』

「え!?いや、な、なんでもない。」

あたしの不思議な行動に茜はじっと見てきたがすぐに目線を戻した。



『ふーん。』

「あはは。」



(ちょっと待て…何でこんなに緊張してる?おいおい…ははっ……ちょっと待てよ?)


ってまじで何で緊張なんかしてんだよ!!



『あ、やべ、時間だ。』

『じゃーまたね。憂菜。』

「え、あ、うん。またね…」



………はぁ……


連絡先聞けばよかったな…でもあいつが帰るのが早いんだよ!!

久々なんだからもうちょっと話したっていいじゃんか。


(……まぁいいや、図書館にでも寄って帰ろ…)





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