運命の歯車-不思議の国のアイツ-
「心配すんなよ・・・・あの人・・・ジンさんは、俺なんかと違って、本当のガンダムだから。」
コウは、焦るジュンを落ち着かせながら言った。
そして、喧嘩が進むにつれ、ジュンも落ち着いてジンの喧嘩を見ることが出来るようになった。
残りの紅蓮の立っているメンバーは、たった一人。
あっという間に、ジンは、6人もの紅蓮のメンバーを殴り飛ばしてしまった。
「で、お前が最後だけど、どうするんだ?」
余裕の表情で最後の一人に話しかけるジン。
「・・・・・・・・・・・お、覚えてろよ!」
最後の一人は、倒れた他のメンバーを残して、逃げ出していった。
「情けない奴だな・・・・」
ジンは、逃げる紅蓮のメンバーを呆れた表情で見た後で、コウとジュンの前に戻ってきた。
「まったく、お前は、いつも喧嘩ばっかりしてる一般人だな。」
ジンが呆れた表情をコウに向ける。
「喧嘩じゃありませんよ・・・正義の味方ごっこです。」
笑いながら答えるコウ。