運命の歯車-不思議の国のアイツ-
「それじゃ、俺は、アユミが、待ってるから帰るぞ。」
ジンは、バイクにまたがり、颯爽と帰っていった。
「・・・・コウ、本当にありがとうな。」
ジュンが、コウを真剣な表情で見つめる。
「気にすんなよ。言っただろ、正義の味方ごっこだって。」
恥ずかしそうに笑うコウ。
「何かあったら、いつでも、声掛けてくれよ。絶対に、この借りは返すからな。」
「やめてくれ、俺は、不良じゃないから、何もないよ。」
ジュンの言葉に笑顔で返すコウ。
「じゃぁな。」
ジュンが言って、ジュンの彼女が、頭を下げて、2人は、コウとリョウの前から去っていった。
「・・・・ところで、ジュンとコウって・・・・」
リョウが、怪しい目つきでコウを見た。
「な、なんだよ。別におかしくないだろ?」
コウが、少し焦りながら答えた。