運命の歯車-不思議の国のアイツ-


「・・・・そうだ。」



父親も、アヤを真っすぐに見て、断言した。



「・・・・帰ります。」



アヤは、父親に返事を返さずに、席を立ち、店を出て行った。



店を出た時にアヤの目から一筋の涙がこぼれたのを、夜空に浮かぶ月だけが見ていた。




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