運命の歯車-不思議の国のアイツ-
「やっぱり、バイクは、最高だなぁ~。」
しばらく走った後で、バイクから降りて、叫ぶリョウ。
「リョウ、お前、結構うまいな。」
蒼炎の幹部の一人が声をかけてきた。
「あっ、シンジさん。そうですか?」
リョウは、蒼炎の幹部シンジに言われ、うれしそうに笑った。
「ああ、見てたけど、かなり筋がよかったよ。」
「シンジさんにそう言われると、うれしいなぁ~」
リョウは、恥ずかしそうに頭をかく。
「ところで、リョウ、お前、蒼炎に入ることに決めたのか?」
シンジは、いきなり、話しを切り出した。
「・・・・いや・・・まだ、どうするか、決めてないんですよ。」
リョウは、申し訳なさそうな表情でシンジを見た。
「そうか。まぁ、入る気になったら、いつでも言えよ。お前なら、歓迎するから。」
シンジは、そう言って、リョウの側から離れていった。