運命の歯車-不思議の国のアイツ-
「・・・はぁ~・・・仕方ないな・・・絶対、誰にも言うなよ。」
コウは、マサヤの勢いに負けて、コウが好きな人の話をした。
「・・・・・それ、本当の話なのか、コウ?」
コウから話を聞いたマサヤが、微妙な表情でコウを見る。
「本当だよ。」
恥ずかしそうに、顔を赤く染めて答えるコウ。
「・・・・コウ・・・・・」
真剣な表情のマサヤ。
「何だよ、マサヤ?」
「・・・・・一回病院行った方がいいんじゃないか?」
「・・・・どうしてだよ?」
「普通の人は、好きな人を聞かれて、中学3年にもなって、6歳の頃の話をいう奴なんていないんだよ。・・・・しかも、その時からずっと好きだなんて・・・・・。」
「別に誰かに迷惑かけてるわけでもないんだから、ほっとけよ!」
コウは、少し怒ったような表情でマサヤに文句を言った。
「誰かに迷惑かけてからじゃ遅いぞ、コウ?ストーカーになる前に病院行っとけって。」
にやけるマサヤ。