運命の歯車-不思議の国のアイツ-
「どうしたんだ、海堂?」
コウが、マイの様子がおかしいことに気づいて、心配そうにマイに話しかけてくる。
マイは、リョウとアヤのことを言っていいのかどうか迷った。
(・・・・・言わない方がいいのかな?・・・・でも、どうせいずれ伝わるし・・・・)
マイは、いずれ伝わるなら、マイが話しても同じだろうと判断した。
「ちょっと、相談したいことがあるんだけど?」
真剣な表情のマイに、コウとマサヤも何かあった事に気づいて真剣な表情に変わった。
「何があったんだ?」
コウが、マイに尋ねた。
「うん・・・ここじゃ言えないから、帰り道にある公園で話したいんだけど。」
校舎の中で話すと、どこで誰が聞いているかわからないから、それを気にしてマイは、コウとマサヤに言った。
「わかったよ。それじゃ、公園に行こう。」
マイとマサヤとコウは、帰り道にある公園に向って学校を後にした。