運命の歯車-不思議の国のアイツ-
「んっ・・・・そうだな。リョウからしたら、理由もわからないのに、よくアヤの言う言葉を受け入れたなと思ってさ。説明されても、納得するような奴じゃないのに、ちょっとアヤに飽きたって嘘つかれたくらいで落ち込んで・・・。」
コウは、コウが思ったことをゆっくりとマイに説明した。
「でも、それは、仕方ないんじゃないの?だって、好きな人に飽きたって言われたら、誰でも落ち込むと思うよ?」
マイが、コウに反論する。
「う~ん。確かに普通はそうかもしれないけどさ。・・・・あれだけリョウのことを好きだったアヤが、何の理由もなく、飽きたの一言でリョウを振る事なんてありえないと思わないか?・・・普通なら、何か理由があると気づくと思うんだけどな。」
コウは、マイを見つめながら話した。
「で、どうするんだよ?」
マサヤが、コウとマイの話に割り込んだ。
「どうするって?」
コウが、マイからマサヤに視線を移して尋ねた。
「だから、アヤとリョウが、元に戻れるように行動するかどうかってこと。」
「・・・・・それは、俺達が、やることじゃないんじゃないか?」
コウは、よく考えてから言葉を発した。