運命の歯車-不思議の国のアイツ-
「・・・・・そうなのか?」
不満そうな表情でマサヤは、コウを見る。
「ああ、リョウとアヤの問題だし、それに、俺達が入ってどうにかなる問題じゃないよ。どうにかしようと思うなら、アヤ本人が動かないとどうしようもないんだし。そのアヤを動かすには、リョウが、どうにかしないといけないんだから。」
「・・・なんか冷たくないか、コウ?」
マサヤが、コウを見た。
「そう思うんなら、マサヤが、リョウかアヤに言えばいいんだよ。俺は、言わないけどな。」
なぜか、コウは笑いながら言った。
「・・・・わかったよ。もう、コウなんかアテにしないよ。」
マサヤは、そんなコウに怒った様子でマイと二人でどうするか話し始めた。