運命の歯車-不思議の国のアイツ-


「ジンさん、実は・・・・・・・・・・・・・というわけなんですよ。」



コウが、説明不足のアユミに代わってジンに説明した。



「何だ、そういう事だったのか。」



コウの説明を聞いて、やっと納得したジン。



「確かあの事故は、暴走族紅蓮の幹部が起こしたって聞いてるけど?」



ジンは、マイを見た。



「・・・はい。そう聞いています。」



マイが答えた。



「だったら・・・・そうだな、マイだったっけ?」



「はい。」



ジンの言葉にうなずくマイ。



「マイの復讐になるのかわからないけど、紅蓮は、俺が潰してやるから。」



優しい笑顔で言うジン。



しかし、言った内容は、まったく優しいものではない。



「・・・・。」



マイも、どういう表情をとればいいのかわからずにいた。



「大丈夫よ、マイちゃん。こう見えて、ジンくん、もの凄く強いんだから。」



アユミが、マイに笑顔で声を掛ける。

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