運命の歯車-不思議の国のアイツ-
「・・・・・お願いします。」
マイは、感情のない表情でジンに言った。
「任せとけ。」
ジンは、ゆっくりとうなずいた。
コウは、ジンにお願いするマイに少し違和感を感じながら見ていた。
しばらく、ジンとコウとアユミとマイとマサヤで話した後で、ジンとアユミは、ジンの乗ってきたバイクに乗って、来た時とは違い、ゆっくりと帰っていった。
「それじゃ、俺達も帰ろうか?」
マサヤが、コウとマイに言った。
「そうだな。」
コウも同意する。
「・・・・でも、結局、アヤと織田くんのことどうするか、結論でなかったね。」
マイは、すでに、いつものマイに戻っていた。
「しょうがないよ。難しい問題だし・・・。とりあえず、今日は、遅くなったから、帰ろう。」
マサヤの言うとおり、すでに夕日は、沈み、公園も街灯がついている。