運命の歯車-不思議の国のアイツ-


「立てよ、フラレ虫。」



片膝をついたリョウを見下ろし不敵に笑うコウ。



「・・・・上等だよ。」



リョウも口元に笑いを浮かべ、立ち上がり、至近距離でコウとにらみ合う。



「・・・・・いくぞ。」



「・・・・・こいよ。」



コウとリョウは、誰も見ていない暗闇の体育館裏で、殴り合いを始めた。




< 173 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop