運命の歯車-不思議の国のアイツ-
「・・・そういう間柄じゃないだろ、俺とリョウは?」
コウもリョウの笑顔に釣られるように笑顔になった。
「・・・・確かにな。」
リョウの笑顔は、どこかスッキリとした笑顔だった。
「それでな・・・・アヤから直接聞いたわけじゃないんだけど・・・」
コウが、リョウにマイから聞いたアヤがリョウと別れないといけない本当の理由を説明した。
コウからアヤが、本当に別れないといけない理由を聞いて黙り込むリョウ。
「・・・・・だから、あんまりアヤを恨むなよ。」
コウが、今までと違い、優しくリョウに声を掛けた。
「・・・・・・・・。」
コウの言葉に無言になるリョウ。
「・・・・・どうした、リョウ?」
俯いたままのリョウに声を掛けるコウ。