運命の歯車-不思議の国のアイツ-
「何とか言えよ!!」
ボコッ!!
マサヤの胸倉を掴んでいた男が、マサヤの頬を殴りつけた。
マサヤは、胸倉を掴まれていたために、倒れたり、後ろに飛んだりはしなかったが、マサヤの頬は、殴られた箇所が赤くなっていた。
「・・・・・紅蓮って知ってる?」
マサヤがつぶやく。
「はぁ?紅蓮?何だよ、お前、紅蓮なのか?」
マサヤの紅蓮と言う言葉を聞いて、3人の男達の表情が焦ったような表情になる。
「・・・紅蓮じゃないなら、用はないよ。」
マサヤは、そう言うとマサヤの胸倉を掴んでいる手を叩いて落とし、その場を去ろうとした。