運命の歯車-不思議の国のアイツ-
「・・・あの子、ここ3日ほど家に帰って来てないのよ。」
マサヤの母親は、疲れたような表情で話し始めた。
「えっ?・・・・連絡もないんですか?」
「・・・最初の日に一度だけ、心配いらないと連絡あったんだけど・・・それ以来、連絡もなくて・・・」
マサヤの母親は、今にも泣きそうになっている。
(・・・・マサヤ、何してるんだよ?)
コウは、いったいマサヤが、何をしているのか想像もつかなかった。
「もし、マサヤから連絡があったら、すぐに教えてくれない?」
「はい、わかりました。」
コウは、マサヤの母親にうなずいてから、マサヤの家を後にした。
(・・・・・だけど、俺もマサヤに携帯繋がらないしな・・・)
コウは、どうすればいいのか、わからないでいた。