運命の歯車-不思議の国のアイツ-

「俺、二階堂マサヤっていうんだ。よろしく。」



マサヤは、そういいながら、恥ずかしそうに右手を出した。



二階堂マサヤは、中学3年生にしては、長身のコウやリョウとは違い、一般的な中学3年生の身長。



顔は、爽やかで優しいつくりをしている。



「うん。知ってるよ。私、海堂舞。よろしく。」



マイは、二階堂マサヤの事を前から知ってはいた。



なぜなら、二階堂マサヤは、ある意味、マイの学年の有名人だったから。



中学に入学以来、すべてのテストにおいて1位を取り続けている天才。



マイは、少し迷いながら、マサヤの差し出した手と握手した。



「よろしく、海堂さん。」



うれしそうな表情のマサヤ。

< 25 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop