運命の歯車-不思議の国のアイツ-
「リョウ、今日、遊びに行く約束でしょ?」
アヤが、そんなリョウの背中に言葉をかける。
「・・・・いつもの場所で待っとけよ。・・・・すぐに終わるから。」
リョウは、一回止まって、少しだけ振り返り、そうアヤに言うと、すぐに再び歩き出し、屋上を出て行った。
「もう・・・・・」
アヤがため息をついた。
「まったく、リョウは・・・はぁ~・・・喧嘩しかないのかよ・・・」
コウもそんなリョウの姿を見て、ため息をつくが、すぐにリョウの様に屋上の出口に向って歩き出した。
「どこ行くのよ、コウ?」
アヤが、コウに声をかける。
「んっ?・・・トイレだけど?」
コウは、笑顔でアヤに答える。
「俺も一緒に行くよ。」
マサヤがコウに声をかける。