運命の歯車-不思議の国のアイツ-
「えっ?今のはね・・・ほら、下、見てみて。」
アヤが、屋上から、下を指差す。
マイは、アヤの指の先に見える校門のところを見てみると、リョウの後ろから、コウが現れて、一緒に他校の生徒と一緒にどこかへと歩いていった。
「・・・何で山下くん、トイレって嘘ついたの?」
マイは再びアヤを見た。
「さあ?それが男では、意味があることなんじゃないの?・・・私には理解できないけど。」
少し笑いながら、アヤが答える。
「ほら、いつまでも落ち込んでてもしょうがないから、帰ろうよ、ねぇ、マサヤ。」
アヤは、沈んだ表情のマサヤに笑顔で声をかけた。
「・・・そうだね。」
マサヤは、沈んだ表情のまま、屋上から出て行った
マイとアヤも、マサヤの後ろを無言で歩いて屋上から出て行った。