運命の歯車-不思議の国のアイツ-
「あるだろ?」
「ないわよ。」
そんな会話をしばらく繰り返すアヤとリョウ。
そして、5回目に入ったところで、リョウが、ふてくされた様子で、「もういいよ。」と言うと、アヤから視線を逸らし、横を向いて、ふてくされてしまった。
「何、怒ってんのよ?」
アヤが、横を向いたリョウに声をかけるが、リョウは、アヤを無視して反応しない。
「もう・・・。」
アヤは、甘いため息をつくと、リョウの側に立ち、優しく頬にキスをする。
そして、リョウの耳元で、「怒らないでよ、リョウ。」と甘くささやいた。
「・・・・だったら、謝るのか?」
にやけるのを我慢した表情で横を向いたまま、アヤに尋ねるリョウ。
「謝罪のキスをしたでしょ?それとも、キスじゃ不満なの?」
甘く優しくリョウの耳元でささやくアヤ。