運命の歯車-不思議の国のアイツ-
「コウくん、ジュースなら何でもいいの?」
ジンに聞かれ、コウを尋ねるアユミ。
「えっ、あっ、お、お構いなく。」
顔を真っ赤に染めてアユミに答えるコウ。
その様子を見て、ジンがこらえ切れなくなって笑い出す。
「アハハハ~、何だよ、コウ。そんなに緊張することないだろ?童貞じゃあるまいし。」
「・・・・余計なお世話です、ジンさん。」
コウが、恥ずかしそうに下を向く。
コウのその様子に、一瞬、笑いを止めるジン。
「・・・・本気で童貞?」
今にも噴き出しそうな表情のジン。
「・・・帰りますよ。」
コウは、顔を真っ赤に染めてジンを睨みつける。
「もう、ジンくん、からかうのやめなよ。」
アユミが、ジンに注意した。