運命の歯車-不思議の国のアイツ-
「わ、悪かったよ。あんまりコウがかわいいから、からかいたくなったんだよ。・・・悪かったな、コウ。」
アユミに言われ、素直に謝るジン。
「ごめんね、コウくん。」
「えっ、あっ、いや、悪いのは、ジンさんだけですから。アユミさんが、謝る必要ないですよ。」
いきなりアユミに謝られて、焦るコウ。
「コウくんって噂どおり優しい子なんだね。」
アユミの満面の笑みに再び、コウは、赤くなって下を向いた。
「コウ、飯食っていくだろ?」
ジンが、コウに尋ねる。