運命の歯車-不思議の国のアイツ-
第2章:記憶
第1節:マイの気持ち
マイは、翌日から、よく屋上に顔を出すようになった。
一番の目的は、最初と変わらず、コウに会えるかもという事だったけど、今は、別にコウに会えなくても、それほど気にはならなかった。
屋上に行けば、大体、リョウか、アヤか、マサヤが、居たから。
その中でも、特によく出会ったのが、マサヤだった。
別に約束しているわけではないけど、マイが、屋上に行くと大体、マサヤが居た。
その分だけ、マイは、マサヤと仲良くなっていった。