運命の歯車-不思議の国のアイツ-
「何してんだ?」
マイは、いきなり後ろから声をかけられて、振り返ると、そこには、リョウが立っていた。
「あっ、織田くん。マサヤくんがね、私に教えてくれないの。」
マイは、不満げな表情でリョウに言った。
「ん?そうか。マサヤが、教えないんだったら、俺が、海堂に手取り足取り教えてやろうか?」
にやけるリョウ。
マイは、すぐにマサヤの背中に隠れる。
「教えなくていい。」
マサヤの背中に隠れ、目だけをマサヤの背中から出して、拒否するマイ。
「遠慮するなよ、海堂。」
調子にのるリョウ。
「やめろよ、リョウ。マイちゃん、そういう話、苦手なの知ってるだろ?」
マサヤが、マイとリョウの会話に入る。