運命の歯車-不思議の国のアイツ-


「何だよ、マサヤ。だから、俺が、話じゃなくて実技で教えてあげようって言ってるんだろ?」



ふざけた表情でマサヤをからかうリョウ。



「だから、それをやめろって言ってんだよ!」



マサヤが、いきなり、リョウを怒鳴りつけた。



「・・・マサヤくん?」



急に大声で怒鳴りつけたマサヤにマイが恐る恐る声をかける。



「えっ、あっ、ごめん。」



マイの声で我に帰り、すぐに、リョウとマイに謝るマサヤ。



「いいけど、大丈夫?」



マイは、心配そうにマサヤを見る。



「・・・悪いな、俺もふざけすぎたよ。」



リョウも、素直に謝った。



バシッ!!



その時、いきなり、リョウは、後頭部を思いっきり叩かれた。

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