運命の歯車-不思議の国のアイツ-


「決定ね!!」



コウの答えも聞かずに断言するアヤ。



「ああ、もう、わかったよ。行けばいいんだろ、行けば!」



コウは、渋々、ケーキ屋に行くことにした。



「ところで・・・」



コウがケーキ屋へ行くことを決めたところで、リョウが、話し始めた。



アヤ、マイ、マサヤ、コウの視線が、リョウに集まる。



「ところで、コウは、自分で出せよ・・・ケーキ代。」



リョウが、4人の視線を集めて恥ずかしそうに言った。



「何でだよ?俺にも、奢れよ、この野郎!この前も喧嘩の仲裁してやっただろ!」



コウが、リョウに詰め寄るが、みんなからは見えないところで、コウに何かを見せた途端に、コウは、「・・・・そうか・・・しょうがねぇ~な。」と言って、リョウから離れる。



「・・・?リョウ!コウだけ奢らないのはかわいそうだろ?」



コウが離れた所で、今度は、マサヤがリョウに喰ってかかるが、先ほどのコウと同じように、リョウから何かを見せられると、「・・・・確かに・・・しょうがないな。」とつぶやき、リョウから離れる。

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