妹彼女Ⅱ
~Ⅱ~ みんなで
何事も無くプールが終わり、ふわふわした空気の中三限目の授業を迎える。
髪の長い子や空は肩にタオルをかけ、自然乾燥を待つ。
疲れで雪田は爆睡、他のやつらも、あくびが耐えない。
「ふ、あ~ぁ…」
「眠そうだね、海くん。そんな海くんに、ブラックガムをあげよう。」
横に座る緑が、ポケットから真っ黒なガムを出す。
苦さと清涼感バツグンの目覚ましアイテムだ。
「おぉ~、あんがと。てかよく緑ちゃん起きてられるな。」
「さすがの海くんでも眠いんだ?私はそんなに泳いでないからね。足つけてパチャパチャやってただけだから。」
一口噛むと涙が出るほど苦い。おかげで目が冴えてきた。
「ふあぁ、にがぁ…」
「ふふ…、私もまだ慣れてないんだ。大地は好きみたいけど…」
「あいつ舌だけは妙に大人なんだよな。」
「あ、やっぱり?チョコとかもにが~いの食べてるし、コーヒーも砂糖入れないし…」
「俺は甘党だからあれは理解できないんだよな。…大地のこと、よく見てんだね?」
緑は顔を赤らめて、照れながら、まぁね、と返した。
髪の長い子や空は肩にタオルをかけ、自然乾燥を待つ。
疲れで雪田は爆睡、他のやつらも、あくびが耐えない。
「ふ、あ~ぁ…」
「眠そうだね、海くん。そんな海くんに、ブラックガムをあげよう。」
横に座る緑が、ポケットから真っ黒なガムを出す。
苦さと清涼感バツグンの目覚ましアイテムだ。
「おぉ~、あんがと。てかよく緑ちゃん起きてられるな。」
「さすがの海くんでも眠いんだ?私はそんなに泳いでないからね。足つけてパチャパチャやってただけだから。」
一口噛むと涙が出るほど苦い。おかげで目が冴えてきた。
「ふあぁ、にがぁ…」
「ふふ…、私もまだ慣れてないんだ。大地は好きみたいけど…」
「あいつ舌だけは妙に大人なんだよな。」
「あ、やっぱり?チョコとかもにが~いの食べてるし、コーヒーも砂糖入れないし…」
「俺は甘党だからあれは理解できないんだよな。…大地のこと、よく見てんだね?」
緑は顔を赤らめて、照れながら、まぁね、と返した。