妹彼女Ⅱ
「あ、やべぇ。」
でかい弁当とコンビニカレーパンをたいらげた満腹大地が、口周りを油まみれにして突然。
「どしたよ?次の英語の予習なら見してやらんぞ?」
「お前が神か!?なんで分かんだよ!?いや、てか見して!」
おぉ、なんのなし勘で当たるもんだね。
「たかだか見開き2ページ分の訳じゃねぇか…。30分で終わらせなさい!」
「あのぅ…海くん。私も、見して…ほしいな…なんて…」
「このヴァカタレズ!」
二人の怠惰っぷりに本日二度目の巻き舌洗礼。
「はぁ…、二人ともノートと辞書を持って15秒後ここに集合!」
「「はい!」」
揃った敬礼の後、エサを求めるカルガモのごとく、なんの訳も書いてないノートを広げる。
「はい、じゃあ一行目から。」
「…………」
「…………」
シャーペンを持ったまま動かない。
教科書は見ていない、なぜか俺を見ている。
「………?なに?」
「いや、訳。教えてくれるんじゃねぇの?」
「教えねぇよ。今から二人で、ここで、予習しなさい。つまづいたら手助けはしてやる。」
「「………無理!」」
「だまらっしゃい!」
女の子でも構うもんか!…とまでは言わんが。
左右でアホ面かます二人に強弱つけたチョップをくらわす。
でかい弁当とコンビニカレーパンをたいらげた満腹大地が、口周りを油まみれにして突然。
「どしたよ?次の英語の予習なら見してやらんぞ?」
「お前が神か!?なんで分かんだよ!?いや、てか見して!」
おぉ、なんのなし勘で当たるもんだね。
「たかだか見開き2ページ分の訳じゃねぇか…。30分で終わらせなさい!」
「あのぅ…海くん。私も、見して…ほしいな…なんて…」
「このヴァカタレズ!」
二人の怠惰っぷりに本日二度目の巻き舌洗礼。
「はぁ…、二人ともノートと辞書を持って15秒後ここに集合!」
「「はい!」」
揃った敬礼の後、エサを求めるカルガモのごとく、なんの訳も書いてないノートを広げる。
「はい、じゃあ一行目から。」
「…………」
「…………」
シャーペンを持ったまま動かない。
教科書は見ていない、なぜか俺を見ている。
「………?なに?」
「いや、訳。教えてくれるんじゃねぇの?」
「教えねぇよ。今から二人で、ここで、予習しなさい。つまづいたら手助けはしてやる。」
「「………無理!」」
「だまらっしゃい!」
女の子でも構うもんか!…とまでは言わんが。
左右でアホ面かます二人に強弱つけたチョップをくらわす。