妹彼女Ⅱ
~Ⅲ~ いっぱい
ドアに手をかけた俺のカバンの紐を引っ張るのは我らが誇る学級委員。

種田 貴羅(たねだ きら)

名前がストライクだったので、《きら》のあだ名(?)を持つ自由と正義が大好きな学級委員。


「分かる人がいたら語ろうぜ!じゃなくて!」


誰にツッコミ入れてんだよ…


「頼む!1時間、いや30分。30分でいいから俺に付き合って!」


成績優秀、次期生徒会役員最大候補のきらが俺らになんか相談ごと?

「ん~…でも俺ら買い物が…
『いいよ!ここじゃなんだからマック行こうか!ほら、行くよ、兄貴。』


口を塞がれ空が割り込む。
すると、きらには見えないよう俺の背中に指を当て、ハートをなぞる。


あぁ、なるほど。
《冬真と木乃香をくっつけよう大作戦》をした俺に相談ね。


「わり。サンキュ!シェイクおごるから!」


めんどくさい…
でもまぁ、中学の時とは違うんだ。
もっとクラスのやつらとは、仲良くしないとな。



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