妹彼女Ⅱ
「やっぱ…俺なんかを水江さんが好きになるはず…ないよな…」

『そんなことないよ~。きら君は自分が思ってる以上にかっこいいと私は思うよ。それに優ちゃんは、外見だけで人を判断したりしないよ。』

「そう…かもだけど…。俺が好きって分かっても、つ、付き合ったり…は…してくれないかもしれないし…」

ストローを犬歯でガジガジと噛む。

『よぉし、分かった!私がなんとかしたげる!』

「え?」
「は?」

さすがの俺も驚く。
小さく作った拳を首もとにもっていく。

『私が、きら君と優ちゃんの間を取り持ってあげる!』

「…ほ、ホントに?」

あ~ぁ、なんか変なスイッチ入っちゃった…

「お、おい空…」

『大丈夫!私に任せといて!あ、きら君アド教えて。』


完全にやる気になった空は止まらず、きらと話を進める。


あぁ、やっぱり。
めんどくさいぞ、また。




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