妹彼女Ⅱ
「それじゃ、二人ともあんがと。正直話してよかったよ。」
きっちり30分で終わり、マックを出た。
「俺はなんもしてないよ。空に言うんだな。」
『いや~。まだまだ今からだよ、きら君。』
「そうだったな。うん、がんばってみるよ。それじゃあ!」
軽い足取りで、きらは帰って行った。
「しかしいいのか?雪田の時とは違って今回はもっと大変なんだぞ?」
『だいじょぶだいじょぶ!私が必ず、二人をくっつけてみせるよ。』
「……ま、取り返しのつかないことにはするなよ。さて、買い物して帰るかな~。」
買う物を考えて歩きだした俺のうしろ、空は一瞬ついて来ず、ぼそっと一言…
『くっつけちゃえば、もう兄貴を好きにならないだろうしね…』
ほんの一瞬見せた重い表情は、俺は見ておかなきゃいけなかった。