妹彼女Ⅱ
『あ!あ~にき!いたぁ~。』

更衣室から出た空がすぐ俺たちを見つけた。


肩と腰に結び紐がついた正当な水色セパレートビキニ。
布は多めながらも、谷間は自慢するかのごとく丸いラインを見せる。


『ほら木乃ちゃん!早くおいでよ!見せないでなんのために来たの!?』

防水バックを持っていない方の手はまだ更衣室、恐らく木乃香を全力で引っ張っている。

やがて空の意外な腕力に負け、オレンジ色の女の子が飛び出す。

セパレートのオレンジビキニ、胸は小ぶりながらも、しっかりと谷間は作られていた。

木乃香は恥ずかしそうに両手で全身を隠そうとする。


「おぉ~、二人ともかわいいねぇ~。なぁ雪田。」

初めて彼女の水着に目が離せずいた冬真は、慌ててこっちを見る。


「あ、あぁ。うん、すっごい似合ってる!かかか…かわいい…よ。この…か…」

顔全部を真っ赤にし、精一杯の褒め言葉。

木乃香も顔を真っ赤にしながらも、ゆっくりと手を離す。


「そ、そう?…よかった。かわ…いい?ずっと悩んだんだけど、これにしてよかった…」

「うん…すごく、いいと、思う。俺は…」


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