妹彼女Ⅱ
自分が好きな人が自分に興味を持たず、違う女と自分の目の前でイチャイチャしている。
耐えられるものではないのは分かる、分かるが…、だからといってここで優を受け入れていいものじゃない…
その場しのぎにすぎない、空を裏切ることになる。
「優ちゃん…。」
肩に手をおき、体を離そうと試みる。
「分かってるの…これが解決することでも、納得することでもないの…でも…私だって我慢できないの!」
強く抱きしめられ、体全体を押しつけられる。
「お願い…一回でいいの…だ…いて…」
涙は止まっているが瞳のうるうるは全開。
「優ちゃん…気持ちは分かる…けど…」
「なんで?今なら誰もいないよ?私たちが何をしても知るのは二人だけ…誰にも言わない…、もう一回とか言わない…。ただ…今この場だけでいいの…」
「それでも…ダメなんだ…」
「……、今ここで私が叫んだり助けを求めて外に出たりしたら、言い逃れできないんだよ…?」
「いいよ…それでも。それで優ちゃんが納得するなら…」