妹彼女Ⅱ
~Ⅵ~ わたしは
『おっかえりぃ。遅かったね~?』

「人多くってさ~、ずっと並んでたの~。ね、海くん?」


「あ、あぁ。」


弁当を広げて待っていた空たちはすでに箸をもってつまみ食いをしていた。

おにぎりとからあげ、卵焼きがたくさん入ったシンプル弁当、全部手作りで、木乃香はちまちま冬真の反応を伺っていた。


「海くんと水江さんも早く座って食べよ?お茶緑茶だけど大丈夫?」


「うん、大丈夫。空、皿とって。」

『はいよ。』


空と優に挟まれる形で座り、紙皿を受け取って昼飯にありつく。


「あ、お~いしい。私甘い卵焼きすき~。森さんの手作り?おいしいねぇ!」


「ホント?よかったぁ、ありがと~。手作りだよ。海くんはどう?」


「うん。おいしい。俺も甘い卵焼き好き。おにぎりもキレイにできてるね。」


「あぁよかったぁ。早起きして作ったかいがあったなぁ。」


あんまり料理する機会が無いんだろうな。
おにぎりの形はキレイだけど具の位置がズレてる…


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