向日葵 -HIMAWARI-
。豪邸。
「おぉ…」
「ここやで、ひまこー」
ぎゅっと環くんは、
あたしの制服のすそを
しっかり掴んでる。
ふふっ…良かった。
「大きいねっ」
「当たり前だろ、俺ん家なんだから」
ゆーすけは、スタスタと
慣れた手つきで
鍵を開けて
入っていった。
「ヒマ、行こ」
「俺もっ!ひまこと行くーっ」
「手ぇ繋いで?
向日葵…」
そして、知ったこと。
環くんは、甘えたなんだよね。
甘えてくるのが嬉しくて
拒めない。
ガッ
「早く、来ーや」
「…え!?ナリくん?」
「…ヤキモチ?」
「うるせぇッ」
…なになに??