swallotail-アゲハ-【完】
私はタケルからのそれ以上の説教を聞く前に助けてもらった事に礼をしてその場から離れた。
タケルが何故、私を助けたのか・・・あの場所に私が居た事を知ったのか?
聞き出す事を恐れ、私は何も聞かず家へ向かった。
傷だらけの姿を親に見られないようにそっと入り部屋にこもった。
部屋に置きっぱなしにしてた携帯は着信やメールがあったようでチカチカとランプだけが光り私を呼んでいた。
着信、メールを確認するとすべて『春人』からだった。
『どこに居る?』
『話したい!』
『会いたい』
春人から届くメール。
毎日、毎日届くメール。
私も「話したい」
私も「会いたい」
でも・・・会っちゃいけない。
もう・・・春人に甘えられない。
どうすればいい?
どうすれば・・・春人に「キライ」って思われる?
私は「大好き」だけど
春人は私が「キライ」って思う?
どうすれば・・・