swallotail-アゲハ-【完】
「やっと。見つけた!!」
いつもの海で黄昏てたらタケルに見つかる私。
「よっぽど暇なんだな。オメーは!!」
「まぁね。吹雪居ないから毎日暇で暇で!」
笑いながら私の隣に座るタケル。
「なぁ・・・まだ会わないの?春人さ~。溜まり場にも顔出さないし、部屋にこもってばっか!そろそろ話・・・したら?」
「出来るわけなくね?もう・・・終わったんだよ。終わり!!遊びはお仕舞い。つーか。オメーとも話、したくねーし!!じゃ。そう言う事で!!」
私は腰を上げその場から離れようとする。
「待てよ!!」
タケルに腕を掴まれその場に止まる私。
「俺と春人のとこに行こう!ちゃんと話合おう」
ウゼ~~なコイツ・・・
思いっきりタケルの腕を振り解く。
「うっせーな!!テメーは黙っってろ!!」
パーーーン!
私が言い切ったと同時にタケルの平手打ちを食らう私。
タケルに手を出されムカツキ私もやり返す。
「ふざけんじゃねーよ!!関係ねーのに首突っ込んでくんな!!」
何度も、何度もタケルを殴った。
理性なんて無かった・・・
私は仲間のタケルさえ敵と思った。
タケルが私に手を上げたのは最初の一発だけ。
殴られても、殴られても・・・
やり返してこないタケル。
「散々、説教たれて寝てたらしょうもないな!!ずっとそこで寝てろ!バカが」
私は地面に横たわるタケルにそう言いその場から離れた。
フルスロットルにする度タケルの血で汚れた手が私を睨む。