swallotail-アゲハ-【完】
『メンバーがどれだけ吹雪の事思ってるか。分かってる?辛い時だって全力で吹雪の力になってたはず。いつだって1人じゃなかっただろ?今回うちは吹雪の傍に居れなかったから状況なんて上手く把握出来ない。でも。うちはいつだって吹雪の味方だよ?それだけは忘れないで』
夏姉の存在がどれだけ私にとって大きいか。
頼りたくて。頼りたくて。
夏姉を越えたくて・・・
メンバー1人1人の笑顔にどれだけ私が救われてたか。
走馬灯の様に記憶が廻る。
辛い時だってメンバーが居たから笑い合えた。
いつだって皆は傍に居てくれて私の力になってくれた・・・
「うんうん・・・」
頷き、涙を堪えて夏姉の話を聞く事しか出来ない私。
『胡蝶蘭は吹雪に預けたんだ・・・それを続けようと、終わらせようと構わない。今の総長は鈴原吹雪。お前だろ?最後にするならちゃんとメンバーと話合って気持ち良く終わらせな!』
「分かった・・・夏姉・・・ありがとう。ありがとう。そして・・・今までちゃんと話せなくてごめんなさい」
『気にすんな!体は傍に居なくても、心はいつでも吹雪の傍に居る。いつだって繋がってるから。な!!』
「うん。そうだよね。ありがと」
夏姉と電話を切った後
私は決意する
終わらせるんじゃなくて『潰そう』と。
2度と復活しないように・・・