swallotail-アゲハ-【完】
私は【亜蝶】
月の光を浴びて羽ばたく蝶
俺の蜜を吸う蝶・・・。
俺の蜜を吸う蝶??
「よぅ!吹雪。誕生日おめでと!!」
「夏姉!!ちょっと。なんで本村春人に番号言ちゃうのぉぉ~~!!」
私は夕方いつもの溜まり場に顔を出すと夏姉はすでに来てた。
「わりぃ~。アイツしつこかったからさ。まぁ。いいんじゃね!」
「良くない!!」
「コレ。プレゼント。うちとオソロね!」
「マジ!!ありがと~♪」
夏姉からは携帯のストラップを貰った。
「ん。コレ・・・。蝶??」
「そ。【亜蝶】にぴったりでしょ!」
Σ(°Д°;)
「なんでソレを??」
「うちをナメンナヨ!なんでもお見通し」
私の誕生石。エメラルドをあしらったシルバーの蝶のストラップ。
-月の光を浴びて羽ばたく蝶-
月明かりはまだだったので傍の外灯の光にかざしてみた。
「あは。綺麗・・・。夏姉。ありがと」
「吹雪。来年の春。お前に胡蝶蘭を預ける。まだ。焦らなくていいから。ゆっくり・・・。慣れればいいから」
「うん。頑張るよ」