swallotail-アゲハ-【完】



「ふざけんなよ!!アイツ等」



「吹雪。なんでこんなとこに居んだ?なんでいつもの場所こねーんだ!!」


いつもの場所?

球場に変更じゃなかったの?




「だって、真奈「夏花!取りあえず吹雪の手当てが先だよ」

「ああ。そうだな」



・・・。

やっぱりコイツか。

真奈美先輩がウソ回した。


私は先輩のウソを飲み込んだ。


自分が悪かったって思って。。。


なんだかんだ言って、結構信頼してた。

今日のは私の勘違いだ。

たまたま「般若」に捕まっただけ。




「夏姉。ごめん。ちょっとココで休んでたら、絡まれちった」




「取りあえず戻るよ!」

「鈴原!俺の後ろ乗れよ」

「いい。夏姉のケツに乗る」


これ以上、本村春人と関わるのはごめんだ。

自分の身は自分で守る。


「タケル~。吹雪の原チャ。乗って来い」

「あ?夏花。人使い荒い」

「文句言わず行動しろ!!」

「ヘイヘイ」


私は夏姉のバイクの後ろに乗って、いつもの溜まり場に戻った。

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