swallotail-アゲハ-【完】
「真奈美。俺と吹雪ちゃん。実は同校なんだぜ!!」

( ´゚ω゚`):;*.':;ブッ

言われた・・・。

言われたよ・・・

「へ~~~。そうだったんだ」

そんな冷たい目で私を見ないで下さい。真奈美先輩!

ってか、好きで同じ高校通ってるわけじゃないっつーの!!




「吹雪ってさ。うちの欲しいものすべて手に入れるよね・・・」

真奈美先輩は私にボソっと言ってその場から離れました・・・。


真奈美先輩が欲しいもの??

私が取ってるとでも言いたいわけ?



「夏姉~~~。うち何かした?真奈美先輩に何かした??」

私は恐ろしくて・・・恐ろしくて。

夏姉に答えを求めた。


「タダの嫉妬じゃね?アンタ。春人に気に入られてるし。ムサシとも仲良いみたいだから」

Σ(°Д°;)

女の嫉妬が1番怖いんだって!!

私は誰かをそんなに好きになった事まだ無いし、ましてや男を知らない。

自分には無縁のモノだと思ってる。

その時が楽しければいい。そう思って男も女も関係なく接してるつもり。

ムサシに対しても本村春人に対しても恋愛感情なんかこれっぽっちも無いのに。

どこでどう勘違いしてるのかが分からないでいた・・・。





「鈴原!!これやるよ!」

本村春人に煙草を投げ渡された。

「は??」

「お前。それ吸ってんだろ!!」

「あ。どうも」

私はコイツを避けてる。関わらないように・・・。

でもいつもコイツからチョッカイかけてくる。

その度、真奈美先輩を見ると私を睨んでる・・・。

男さえ絡まなければ凄く良い先輩なんだ。

真奈美先輩は。

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