swallotail-アゲハ-【完】
チームの溜まり場にだって平静装って顔を出した。
「鈴原?元気無くない??どうした」
本村春人が私の隣に座り込んで聞いてきた。
私は避けるように腰を上げ
「別に」
その場を離れた。
夏姉が来れば、ずっと夏姉の傍を離れない。
夏姉にだけは話しても良かったのかもしれない。
でも。
この人もキレルと何するか分からない。
きっと私を心配し、ヤクザに喧嘩売るかもしれない。
そんな事したら絶対殺される。
夏姉だけは失いたくない。
ずっと・・・。傍に居て欲しい。
だから
誰にも言わない。