swallotail-アゲハ-【完】
欲望が渦巻くのはごめんだ。
こないだの私もどこかおかしかっただけ。
恋愛感情なんかいらない。
「なぁ。鈴原。今日からお前の事、吹雪って呼んでいいか?」
「急に何で?」
「何でも!!俺のことも春人って呼べよ!!な!」
「そ。分かった」
「バイクで流す時も吹雪は必ず俺の後ろな。これ。強制な」
「そ。分かった」
「どれ。皆のとこ戻ろうぜ!!」
「そうだね・・・」
「吹雪~~~。探したよ。良かった。見つかって・・・」
夏姉は走って私の元へ来て抱擁する。
「夏姉。心配かけてごめんね。ほんとごめん」
「吹雪。謝んなくていい。無事ならそれで良いから」
「お~~~い!!買って来たよん」
ヤッシーとムサシが買い物袋を一杯引っさげて帰ってきた。
「何ソレ??」
「食いモンでしょ。酒でしょ。あと花火~~~!!最後に皆で海行ってやるべ!!」
「お~~!!いいねぇ!さすがヤッシー!」
「今日は宴会だよ!!嫌な事は飲んで忘れよう!!」
「うん。ありがと。皆!!」